Internet Shop Master Course Extra : 制作関連情報



先日、mixiの定点観測をしているマイミクさんが、これまでずっと右肩上がりだったmixiの大きなトラフィック減に気付きました。以下のグラフはAlexaのデータです。

【グラフ】ミクシィの2年間のトラフィック状況。3月くらいからの落ち込みが激しくなっています。
クリックすると画像のみ拡大してみられます

で、原因はなんだろうという話でちょっと盛り上がっていたのですが、自分でもいろいろ他のサイトと比較していったところ、アマゾンとCGMのトラフィックに関して驚くべき事実を発見しました。

※ちなみに、mixiのトラフィック減に関しては、ライバルYahoo!360°の影響やmixiの事故なども要因の一つとしてあり得そうとの話も出ていたのですが、Yahoo! 、Google、ライブドア、楽天、はてななどのトラフィックの増減が酷似しており、また、僅かしか調べていませんが、海外のサイトに似たような傾向もなかったことから、年始の時事問題(耐震偽装問題やライブドア問題)による急激なトラフィック増と3〜4月の時期的な事情(卒業、春休み、引っ越し、人事異動、研修など)が重なった結果の一時的なもので「mixiの勢いが衰えた」、というわけではなさそう、という方向で(自分の中では)まとまりました。

以下、参考までに、Alexaから取得したmixiと比較したサイトのグラフを一部掲載しておきます。青い線がmixi、赤い線が比較したサイトで、それぞれのトラフィックを示します。いずれのグラフも、クリックすると画像のみ拡大して見られます。

  • ▼Yahoo!
    と比較したグラフ。ミクシィのはるか上に位置していますが、同じような増減の起伏であることがわかります。Yahoo! の起伏に比べると、ミクシィの起伏が大したことがないように見えます。
  • ▼Google
    と比較したグラフ。ミクシィのはるか上に位置していますが、ヤフーほどの差はありません。やはり同じような起伏になっています。
  • ▼ライブドア
    と比較したグラフ。ヤフーやグーグルに比べると大分距離が近いですが、ミクシィの少し上に位置しています。これも、やはり同じような起伏になっています。
  • ▼はてな
    と比較したグラフ。2005年の半ばでトラフィックが逆転していて、ミクシィの方が上に位置しています。これも、やはり同じような起伏になっています。
  • ▼2ちゃんねる
    と比較したグラフ。2ちゃんねるは2006年の段階で完全にミクシィと上下逆転し、ミクシィの下に位置しています。起伏自体はやはり似ています。
  • ▼NIKKEINET
    と比較したグラフ。新聞社でもっともトラフィックの多い日経のサイト。はてなとほぼ同じ感じで、ミクシィより下の位置で同じような起伏をしています。
  • ▼asahi.com
    と比較したグラフ。朝日新聞は日経よりやや下に位置し、日経より若干緩やかながら、似たような起伏をしています。
  • ▼MSN-Mainichi
    と比較したグラフ。毎日新聞ですが、ミクシィより下の位置で、やはり似たような起伏をしています。
  • ▼野村証券
    と比較したグラフ。時事問題と絡んでそうだったので、証券会社大手も調べました。ミクシィのはるか下の位置にありますが、緩やかながら似たような起伏が見られました。
  • ▼マネックス証券
    と比較したグラフ。同じく証券会社のマネックス証券です。野村証券とほぼ同じ位置で、起伏も同じような感じです。
  • ▼GREE
    と比較したグラフ。ミクシィの同業の一つグリー。ミクシィのかなり下に位置しています。起伏がほとんどありません。
  • ▼Echoo!
    と比較したグラフ。同じくミクシィの同業の一つエコー。ミクシィのかなり下、グリーよりも下に位置しています。やはり起伏がほとんどありません。
  • ▼サイワールド
    と比較したグラフ。同じくミクシィの同業の一つサイワールド。韓国で一番トラフィックの多いサイトですが、ミクシィのかなり下、グリーよりも下に位置しています。やはり起伏がほとんどありません。
  • ▼MAPION
    と比較したグラフ。引っ越しとかと絡めて何かわかるかと思って地図情報サイトのマピオンも調べました。ミクシィのかなり下に位置していますが、緩やかながらも同じような起伏が見られました。これはよくわかりません...


で、本題ですが、まずはmixiとアマゾンのトラフィックを見ていただきたいと思います。

【グラフ】ミクシィとアマゾントラフィックの比較。2006年の初めから、重なるようにグラフが推移しています
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驚くのは、mixiと同期しているのか?と思わせるほど、トラフィックの起伏が酷似していることです(個人的に、重なっているのは偶然のように思います)。

じゃあ、それ以外のEC系サイトのトラフィックはどうか、Alexaの中から上位を抽出して見てみます。

  • ▼楽天市場
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり上に位置していますが、同じような起伏になっています。
  • ▼ビッダーズ
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。緩やかですが、他と比べると同じような起伏になっています。
  • ▼ヨドバシカメラ
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。起伏はよくわからないくらい微妙なものはあります。
  • ▼Nissen On-line
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。緩やかですが、似たような起伏が見られます。
  • ▼ケンコーコム
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。微妙な起伏はありますが、同じ傾向といえるかはわかりません。
  • ▼HMV
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。同じ傾向の起伏はないと言えそうです。
  • ▼7&Y
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。かなり微妙に起伏がありますがよくわかりません。
  • ▼紀伊國屋書店
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。緩やかな起伏はありますが、同じ傾向といえるかはかなり微妙です。
  • ▼Bk1
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。こちらも同様に、緩やかな起伏はありますが、同じ傾向といえるかはかなり微妙です。
  • ▼ユニクロ
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。増加している部分は関係あるかもしれませんが、ほとんど起伏もなくよくわかりません。
  • ▼ソニースタイル
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。若干関連のありそうな部分はありますが、ゼンゼン違う起伏の波があり関連性は薄そうです。
  • ▼ネットプライス
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。かなり緩やかながら、それっぽい起伏の傾向は見られます。でも、微妙です。


このうち、楽天市場は、Alexaの特性上、楽天広場なども含めて計測しているので、単純な比較にはなりません(同様の理由でYahoo!ショッピングも計測していません)。

なのでそれ以外を見てみると、、、幾つかのサイトで若干それっぽい起伏の傾向が見られますが(同じと言えるかは定かではありません)、いずれにしても、アマゾンほどのものは一つとしてありません。

ちなみに、CGMの代表格といわれるその他のサイトはどうかというと、、、

  • ▼価格.com
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。他と比べるとかなり起伏の傾向が近く、ミクシィには遠く及びませんが、振り幅も大きめです。
  • ▼アットコスメ
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。あまり関係なさそうです。
  • ▼ベネッセウィメンズパーク
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。かなり微妙ですが似たような起伏傾向が見られます。同じといえるかはわかりません。


価格.comとベネッセウィメンズパークに関しては似たような傾向が見られるように感じますが、アットコスメは見られません。

で、冒頭でもグラフと共に簡単に書いていますが、CGM的なサービスを含む幾つかのサイトで人気があるところ(Yahoo!、ライブドア、はてな、2ちゃんねる)、そして、新聞系サイト、証券会社系サイトは、起伏に差はありますが似たような傾向があります。考えられる時事問題(耐震偽装問題やライブドア問題)と直結しない内容のサイトにおいて似たような傾向がほとんど見られなかったことから、この動きは時事問題と時期的な事情(カルチャー的要因)のせいだと個人的に結論づけています

そして、人気のある、または(もしくは「かつ」)、アクティブユーザーの多いサイトでアットコスメのように特定のジャンルに特化していないサイトは、こうした世の中の事情(話題を特定しない)に非常に密接したトラフィックになることがわかります。つまり、世の中と密接に連動している、といえるのではと思います(当たり前みたいなところですが...)。

で、なぜアマゾンはこのような動きになるのか?

個人的な仮説ですが、アフィリエイトリンクが原因だと思っています。

紀伊國屋書店やBk1、HMVで似たような傾向が見られなかったので、特別話題になった商品があったせいで、ユーザーが直接アマゾンにアクセスしたわけではないと思います。。加えて、mixiにも、はてなにも、ブログにも、アマゾンのアフィリエイトリンクがあるからです。

参考までに、アフィリエイトで結構よく見られるA8.netと硬派(笑)なリンクシェアを調べてみたところ、

  • ▼A8.net
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。でも、かなり近い起伏傾向が見られます。
  • ▼リンクシェア
    と比較したグラフ。ミクシィのかなり下に位置しています。同じといえるかは微妙ですが、似たような起伏傾向は見られます。本当に微妙ですが。


いずれも近いと言えそうな傾向が見られ(リンクシェアはかなり微妙ですが...)、特にA8.netでかなりその傾向が強く見られたことから、この仮説は間違いないように感じます。他にも、アフィリエイト、もしくは、外部サイトからのトラフィックを誘導できる仕組みがあるサイトにおいて、似たような傾向が見られているように思います。

ちなみに、楽天市場は、楽天市場のみの計測が出来ないのであくまで推測ですが、アマゾンほどかどうかはわかりませんが、同様の起伏を示すと思います。

で、ここまでで、まず、

「アマゾンは世の中と連動しているサイト(CGM)と連動している」

ということが言えそうです。そして、ここからさらに推測できる本当にスゴイ(と思った)ことはこの先です

紀伊國屋書店やBk1、HMVなど、アマゾンと同様の商品を扱うECサイトにおいて同様の傾向はありませんでした。そして、アットコスメのように特化したCGMは、世の中でどんなに話題になっていても、内容が関係がなければ変動がない、といえそうです。

ちなみに、アマゾンは野村証券のように株式を取り扱っていません。アマゾンに、耐震偽装問題やライブドア問題に関する特別な情報や商品があるわけでもない(と思われます)し、そういう情報を発信しているわけでもないわけです。

なのに、トラフィックが連動しているわけです。

世の中で話題になる本とかCDがあって、それに応じてトラフィックが上がるなら普通です。ですが、アマゾンは、商品ありきでなくトラフィックが上がっているわけです。

アフィリエイトの仕組みを考えれば論理的には「当たり前」といえそうですが、現実問題として単体のECサイトでここまでのものはないと思いますし(楽天市場はモールですから除外)、そもそもここまでのことを想定していた人がどれくらいいるでしょうか。もっとも、当のアマゾン自体、そこまで想定出来ていない可能性もあるわけですが(笑)、少なくとも自分は想像していませんでした...

そして、これがアフィリエイト活用の究極的な形であり、また、これがCGMという視点で見たときにも、ECサイトにおける究極的な活用なんだろうと思い、とんでもないなと感じるわけです。「究極」という言葉は大げさに思えるかもしれませんが、これから書く仮説(とすらまだ言えない段階ですが)が成立するのであれば、個人的にはそうなんじゃないかなぁと思います。それくらい想像を超えてます。

で、それは何?というところですが、ここは正直まだ何とも言えないところだということをお断りした上で書かせていただきますと、まず、A8.net等の動きを見る限りでは、世の中の話題と商品が関係なくても、かなりのトラフィックに繋がっているのでは、と感じている点があります。

もちろん、話題に関連した商品における増減は間違いなくあると思います。

でも、ここまで近い動きになるかというと、個人的にはちょっと疑問があります。なので、ひょっとすると、それよりも関係ないトラフィックの方が大きいのかもしれません、などと思っています。

このあたりは後日でも自分なりの結論を出せればと思いますが、仮にそうだとすると、多くの企業がCGMでやろうとしている、期待していることをはるかに凌ぐ結果を出していることになりそうです(他の企業が何をしようとしてるのかよく知りませんが(笑))。

そうだとすれば、「アマゾンは既にCGMを支配している?」どころの話ではないのかもしれません

CGMという言葉ありきで考える時点でアマゾンには一生追いつけない気さえします。個人的には、それくらいスゴイことだと思いました。

なお、これもあくまで推測ですが、アマゾンでは、このトラフィックに応じた売り上げになっていると思います。

別に本(商品)自体が話題になっているわけではないのに売り上げが上がる仕組みが出来ている、ということになるわけです。今後、当面は全体的なトラフィックは上昇し続けると思いますし(下記総務省の統計を参照ください)、それに応じてアマゾンの売り上げも自動的に上がるということです...(その通りにずっといくかはわかりませんが)

CGMの成長と共に自動的に売り上げが上がる。この部分だけみても、アマゾンの成長はしばらく止まりそうにありません。

そして、トラフィックが増えることで、売り上げが上がり、売り手が増え、サービスが充実し、商品が増え、低価格が推進され、それによってまたトラフィックが増え、、、という、アマゾンのビジネスモデルによって、さらにアマゾンは強くなり、、、お見事と言うしかないです。

最後に。こういう話題はよくわからない業界専門用語が多々出てくるので触れないようにしてきたのですが(用語はリンクが下にありますのでそこからみてみてください)、改めてアマゾンはスゴイことがわかったので書いてみました。何度もお話ししていますが、アマゾンは本当に良くできています。なぜアマゾンを見習わないのか不思議で仕方がないのですが、よくよく見てみてください。参考記事もリンクを張っておきました。

また、上記いずれもAlexaのデータを基にした観察と仮説であり、全インターネットユーザーを対象にした場合とはちょっと偏りがあるのではと思っています。そのあたりはご注意いただきたいと思います。ただ、全般的な傾向としては似たようなことが言えると考えています。

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posted by Hukka 2006年04月10日)


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